ウェイトバック集計方法

ウェイトバック集計方法


ウェイトバック集計とは?

回収したサンプル(標本)を母集団の構成に合わせて集計する方法。
サンプル(標本)と母集団の構成比が異なる場合、サンプル(標本)に重み付けをして集計することで、市場構成の数値に補正した集計方法

ウェイトバック集計の注意点

ウェイトバック集計を用いて、データ補正するためには、補正値の出所が正しいことが大前提になります。
つまり、ウェイトバック集計を行うためには、「ウェイトバック値」を出す必要がありますが、補正値の出所である母集団の内訳を正しく認識しておくべきということです。

例)ウェイトバック値が出せる例、ウェイト(重み付け)できる例
・ある小学校の全校生徒の男女の内訳が既知
・国勢調査データから参照できる日本国民全体の性年代の内訳

例)ウェイトバック値が出せない例、ウェイト(重み付け)できない例
・週1回以上薬局に行く人
のように、母集団もその内訳の出所がはっきりしていない指標では、ウェイト(重み付け)できません。

ここで、ウェイトバック集計についておさらい!

母集団の出所がはっきりしている:ウェイトバックしてもOK
母集団の出所がはっきりしてない:ウェイトバックしようとすることが適切ではないので、ウェイトバック集計を取りやめてください。

集計ツール forAnalysis(フォーアナリシス)でのウェイトバック設定用のアイテムを作る


1.ウェイトバック値の設定を行う
 メインメニューから「アイテム加工」を選択します


2.ウェイトバック設定用のアイテム設定
 アイテム加工から「新アイテムの作成」、加工処理から「ウェイトバック設定用のアイテムを作成します」を選択し、「加工作成」のボタンをクリックします。


3.ウェイトバック値算出アイテムの選択
 1.ウェイトバック値算出のウインドウが開いたら、「ウェイトバック値算出アイテム」からウェイトバック値を算出する元のアイテムを選択します。【ウェイトバック値算出アイテム】
  ※今回は年代別で実施します。
 2.算出アシストにチェックを入れ、算出単位を「N」 または「%(比率)」から選択します。
  ※N数でも比率でも、算出されるWB値は一緒です
 3.選択肢毎に母集団 N 数(または比率)を入力し、算出ボタンをクリックします。
 4.「OK」ボタンをクリックすると、ウェイトバック設定用のアイテムが作成されます。



ちなみに、、、、
算出アシストにチェックを入れ、算出単位を「N」を選択した場合は、【母集団N数で設定】欄にN数を入力します。❷の算出ボタンを押すと、❸にWB値が算出されます。


算出アシストにチェックを入れ、算出単位を「%」を選択した場合は、、【母集団比率で設定】欄に比率を入力します。❷の算出ボタンを押すと、❸にWB値が算出されます。


N数でも比率でも、算出されるWB値は一緒です!!
 

今回、母集団N数・比率を算出する際に使ったサイトは以下です。
調査年月:2020年
公開日:2021年12月20日
統計表の詳細:年齢(各歳),男女別人口-総人口,日本人人口(2020年10月1日現在)

上記サイトより、閲覧用Excelをダウンロードすることができます。
ダウンロード後、ファイルを開き各年代の人数を確認しました。
黄色で塗りつぶししてる箇所が、今回作成者本人が集計した部分です。
ご説明用に、N数と比率どちらも表記しました。

(いち、母集団の参照方法として参考になれば幸いです)


ウェイトバック集計の実施

あらかじめ作成をしたウェイトバック値を使い、ウェイトバック集計が簡単にできます。

1.ウェイトバック集計を行う
 メインメニューから「GT 集計」または「クロス集計」を選択します。



2.ウェイトバック集計の設定
STEP3 「集計処理設定」のタブを開き、「ウェイトバック設定」にチェックを入れ、ウェイトバック作成用のアイテムで作成をした項目を選びます。
※プルダウンに表示される項目は、アイテム加工で作成したウェイトバック項目と、設問タイプ「数値入力」です。


3.実行
「実行」ボタンをクリックすると、ウェイトバック
集計が実行されます


4.集計表をPCに保存する
ダウンロードページに移動し、該当の集計物をダウンロードします